矯正専門医が教える、矯正治療の流れ
矯正専門医が教える、矯正治療の流れ
2021.12.15
歯並びを整えたいけど、治療が大変そう…と躊躇される方も多いのでは?
矯正治療も歯科治療のひとつです!
矯正治療の流れ
大まかな矯正治療の流れは以下の図にようになります。
① カウンセリング(初診)
矯正治療は、「すぐに治療を始めなければタイヘンなことになってしまう!」ということはまずないので、いきなり矯正の金具をつけることはありません!
じっくりと患者様のお話をお聞きして、患者様が一番治したい所を最優先に考えながら進めていきます。
最初のカウンセリングの時に、しっかりご自分の希望を伝えて下さいね!
② 精密検査&矯正治療開始
精密検査で、どのように歯を動かして整えていくのか診断してから、ようやく治療開始!
矯正装置の登場です。
時間をかけて、歯を動かしながら矯正治療を行っていきます。
「もう少し期間が短ければなあ」と思われる方も多いも思いますが、歯の移動は生体の反応を利用しているので、平均で大体1ヶ月に0.3ミリ程度といわれています。
でこぼこの量が多ければ多いほど、時間がかかりますが、しばらくの間、辛抱してくださいね。
③ 保定
ようやくきれいな歯並びになって、矯正装置をはずしておわり!ではないんです、残念ながら…
矯正で動かした歯は元の位置に戻ろうとするので、矯正治療の次に「保定」と呼ばれる後戻り防止装置【リテーナー】をつける期間があり、その後に定期観察に入ります。
翔己会では昼夜2年間、装置を使っています。
こちらの写真が、「保定」のときに使う保定装置の例です。
他にもいろいろな形のものがあります。
リテーナーについては、グループ医院「かい矯正歯科」のスタッフブログでも説明されています!
歯が動く理由
「歯は生体の反応を利用して、平均で大体1ヶ月に0.3ミリ程度動く」と聞いてもあまりイメージできないですよね。
では、歯と歯の周りの基本構造と、矯正治療による経過をご説明します!
そして、歯槽骨と歯根の間にある線維状の組織が歯根膜(しこんまく)です。
歯根膜は歯にかかる衝撃を和らげるクッションの働きをしています。
生体は元に戻ろうとする能力(恒常性(ホメオスタシス)といいます)があるので・・・
矯正治療とは
矯正治療は人の生体反応を利用して、本来あるべきところに歯を動かしていく治療です。
なので、しっかりとドクターと話をしながら進めていくことが肝心です!
信頼できる病院を選んで、ご自分でどうしたいか納得してから治療を開始してくださいね。