治療してもらったはずなのに、どうしてまだ歯が痛いの!?
治療してもらったはずなのに、どうしてまだ歯が痛いの!?
2022.01.26
「治療してもらったはずなのにまだ歯が痛いなんて、 むし歯が残ってるんじゃないか?」と思われる方もいらっしゃるかと思います。
しかしながら、『むし歯が残っているから歯がしみる、 痛みを感じる』というわけではないのです!
なぜ治療を終えた歯が痛くなるのでしょうか?
それは、治療したむし歯の深さに関係があります。
歯の深いところまでむし歯が達してしまっていると、詰めものと神経の距離が近くなって、噛んだ時の力や熱などによる刺激が神経に伝わりやすくなってしまいます。
また、金属の詰めもの・被せものが入っている場合も、金属は歯と比べて熱を通しやすいので刺激を感じやすくなります。
歯の深いところまでむし歯が達してしまっていると、詰めものと神経の距離が近くなって、噛んだ時の力や熱などによる刺激が神経に伝わりやすくなってしまいます。
また、金属の詰めもの・被せものが入っている場合も、金属は歯と比べて熱を通しやすいので刺激を感じやすくなります。
では、深いむし歯治療をした歯はずっとしみ続けるのでしょうか?
多くの場合、そんなことはありません。
歯にも適応能力が備わっており、歯の神経に刺激が加わり続けた場合、神経の内部に象牙質を作り、刺激から遠ざけようとします。
これを第三象牙質や修復象牙質といったりします。
この象牙質が完成するまでに数週間から長い場合だと1年近くかかることがあります。
そんなに待てないから、神経をとってしまって痛みを回避したい!と思われるかもしれません。
しかし、歯は神経から栄養をもらっており、神経をとってしまうと栄養が供給されなくなり、脆く、弱くなってしまいます。
上のイラストのような枯れ木を想像していただければわかりやすいと思います。
生きている木に多少力をかけてもびくともしませが、枯れ木に力をかけるとすぐに折れてしまいますよね。
歯も同じなのです。
そのため私達ドクターはできるだけ神経を抜かないように治療を進める努力をします。
もし、治療後にしみたり軽い痛みがあった場合、出来る限り冷たいものや熱いものを避けて少し様子を見てみてください。
さいごに
むし歯がひどくなると治療にも時間がかかります。
早めの治療を心がけましょう!
むし歯にならないためのケアもお忘れなく!