親知らずってなに??
親知らずってなに??
2022.03.09
「親知らず」とは、歯科学的に言えば、第3大臼歯のことをいいます。
親知らずとは
「大臼歯」というのは、いわゆる奥歯のことです。
第1大臼歯は6歳の頃に、第2大臼歯は12歳の頃に生えてきますが、「親知らず」つまり「第3大臼歯」が生えてくるのは一般的には18~22歳頃で、人によっては30~40代になってから生えてくることもあります。
第3大臼歯は「親が亡くなってから生えてくる」、それぐらい大人になって生えてくることから、「親知らず」と呼ばれるようになったという説があります。
親知らずといえば、「生えてくると痛い」「抜かないといけない」というイメージがありますよね。
では絶対に抜いた方が良いのでしょうか。
親知らずの抜歯
昔と比べて、最近の人は柔らかいものを食べるようになったことで顎が小さくなり、最後に出てくる親知らずが出てきたくても、スペースが狭く正常には出てこない場合が多いです。
下のイラストのように、横向きに出てきてしまうことも少なくありません。
その影響でしっかり磨くことができず、一つ手前の歯がむし歯になってしまったり、歯並びの乱れや顎関節症の一因になることもあります。
また、疲れている時など体の抵抗力が落ちた時に突然痛み出し、口が開かなくなったり、熱が出る場合もあります。
繰り返し腫れて痛みが出る、親知らずや手前の歯がむし歯になっている場合は、抜歯の必要が出てきます。
本来、歯はなるべく抜かずに残したいものですが、親知らずに関しては、抜歯することによって親知らず以外の歯をしっかりと良い状態に保っておく方が、結果的に将来歯を多く残すことができます。
ただし上下とも正常に生えていて、きれいに磨けて、きれいに噛み合っていれば、もちろん無理に抜く必要はありません!
当院での親知らずの抜歯
「親知らずの抜歯」と聞くと、痛みや腫れが気になられるかと思います。
しかし、術中はしっかりと麻酔を効かせて抜歯をしますし、術後は痛み止めのお薬で痛みをコントロールします。
また、腫れが出た場合は、2~3日をピークに1週間程度で治まる場合がほとんどです。
抜歯後は、もともと歯が出るスペースはないので、入れ歯などを入れることもありませんし、親知らずはなくても食事など日常生活には影響はありません。
親知らずが正常に生えてきていない場合、様々なトラブルの元にもなりかねません。
検診で問題がないかどうか確かめてくださいね!