フッ素のはたらき
フッ素のはたらき
2022.02.24
フッ素というものを聞いたことがありますか?
歯磨き粉を買うときなどによく見たりするかもしれません。
フッ素とは一体何なのでしょうか。
実は、フッ素配合歯みがき粉を使った場合のむし歯予防率は、約2年間の使用で20〜30%と言われています!
では実際にはどのような効果があるのでしょうか。
フッ素のはたらき
フッ素に期待できるはたらきは、大きく分けて3つあります。
- 1. 歯を修復するはたらき(再石灰化の促進)
歯から溶け出したカルシウムやリンの再沈着(再石灰化)を促進させ、歯を修復してくれます。 - 2. むし歯の原因となる酸の育成を抑えるはたらき
歯みがきで落としきれなかったプラーク(むし歯菌)が作る酸の量を抑えてくれます。 - 3. 酸に対して、歯を強くするはたらき
プラーク(むし歯菌)が作る酸に溶けにくい歯にしてくれます。
また、フッ素はお子様だけでなく、大人の方にご利用いただいても効果が期待できます!
乳幼児・お子様への効果
「生えたての乳歯」や「生えたての永久歯」は、歯の質が弱くむし歯になりやすいため、フッ素を塗ると予防効果が期待できます。
大人の方への効果
歯周病や部分入れ歯の使用によって顎の骨や歯ぐきが痩せてしまい、普段なら歯ぐきで覆われているはずの歯の内部が見えてくることがあります。
その部分は弱くむし歯になりやすいのですが、フッ素を塗ることでむし歯のリスクを下げることが期待できます。
次にフッ素配合歯みがき粉の正しい使い方を説明します。
間違った使い方をすると効果が期待できない場合がありますので、しっかり使用方法をお確かめください。
フッ素配合歯みがき粉の正しい使用方法
- ① 写真のように、歯科用歯ブラシと同じ長さにフッ素配合歯みがき粉を乗せます。
- ② 口腔内をしっかりブラッシングしてください。
- ③ ブラッシング後、軽く吐き出します。
- ④ すすぎ用の水を約15ml(大さじ1)を用意し、約5秒間、1回だけ口をすすぎます。
むし歯予防効果のあるフッ素をより多く口の中に残すためには、歯みがきの後のすすぎの水を少なくすることが大切です。
通常、フッ化物配合歯磨剤では、約15mlの水で1回の少量洗口が推奨されています。
(厚生労働科学研究班推奨)
さいごに
ご自宅でフッ素配合の歯みがき粉を使う・使わないに限らず、定期検診と3ヶ月に一度の歯科医院でのフッ素塗布で、むし歯を予防しましょう!
またフッ素を塗ったとしてもむし歯になる可能性はありますので、食事やおやつの取り方と適切なブラッシングを心がけましょう!
またフッ素を塗ったとしてもむし歯になる可能性はありますので、食事やおやつの取り方と適切なブラッシングを心がけましょう!