歯ぎしり、していませんか?
歯ぎしり、していませんか?
2022.03.16
一緒に寝ている人から「歯ぎしりしてるよ!」と指摘されたことはありませんか?
寝ている間、無意識に歯をガリガリ、ギリギリとすり合わせる「歯ぎしり」。
「クセだから」「大したことがない」と放っておく人が多いようですが、そのままにしておくと知覚過敏や顎関節症、肩こりや頭痛など、さまざまな症状を引き起こすこともあります。
今回は、そんな歯ぎしりの原因や予防法をお伝えします!
歯ぎしりの3つのタイプ
ひとえに「歯ぎしり」といっても、実は大きく分けて3つのタイプに分類することができます。
① グラインディング
上下の歯をギシギシとこすり合わせる一般的なタイプです。
強い力で歯をこすり合わせることによって、噛み合わせの面がすり減ったり、歯の付け根が削られたりします。
② クレンチング
上下の歯を強く噛みしめるタイプです。
他のタイプのように音がしないので、周囲の人に気づかれにくく、本人も自覚がないことが多いです。
③ タッピング
歯をカチカチ、カンカンと、すばやく合わせるタイプです。
グランディングやクレンチングに比べると発生率は低いです。
これらの3つのタイプの歯ぎしり。
無意識にしてしまっているのは寝ている間だけなのでしょうか?
実は起きている間にも歯ぎしりをしてしまっている場合もあります。
日中、仕事など何かに集中している時に、ふと気がつくと噛みしめてしまっていたという経験がある方もいらっしゃるのではないかと思います。
歯ぎしりは寝ている時にだけ行われるものと思いがちですが、実は起きている時にも無意識に食いしばるクレンチングや、カチカチ歯を鳴らすタッピングをしてしまう方も多いのです。
起きている時は、できるだけ意識をして歯ぎしりをしないように注意しましょう。
歯ぎしりが良くない理由
歯ぎしりが良くないと言われる理由には、周りの人への音の迷惑がかかることだけではなく、その本人にも及ぼす様々な問題があります。
歯ぎしりによって歯にかかる圧力は、普段ものを噛んでいる時の何倍にもなると言われています。
長年歯ぎしりを続けていると、歯の表面のエナメル質が削れて、しみてくる場合があります。
また顎に負担がかかり、口が開けにくいといった顎関節症を引き起こすとも考えられます。
歯ぎしりをすることで、ご本人も周りのご家族の方も熟睡できない場合も多いでしょうし、また原因不明の頭痛や肩こりに悩まされている場合には、歯ぎしりが関係していることもあります。
歯ぎしりの原因
歯ぎしりには、日常のストレスや緊張が大きく影響していると言われています。
スポーツなどで歯を食いしばると言いますが、日常生活でも過度に緊張状態が続くと、歯ぎしりをしやすくなってしまうと言えるでしょう。
このように歯ぎしりの原因は、その人の精神状態に関係があると言われています。
歯ぎしりの治療法
まず、ストレスを溜めない生活を心がけましょう。
寝る前の時間をリラックスタイムとして、好きなことを楽しんでみたり、ゆっくりお風呂につかったり、また昼間も歯を噛みしめているなと気付いた時は深呼吸をしてみたり。
日々の生活で意識的に緊張をやわらげるようにしていきましょう。
歯ぎしりを治すには、上記のように緊張状態を緩和するのが今後のためにも一番良い方法ですが、いきなり簡単には治らない方もいらっしゃいます。
そのような方のための直接的な対策として、『バイトプレート』という寝る時に歯を守るプラスチックの装置を付けるという治療法もあります。歯の型を取って、それぞれの患者様に合ったもの作り、それを寝てる間に口の中に入れて、歯ぎしりから歯を守ります。
ストレスが多い毎日をお過ごしの方も多いと思いますが、頑張りすぎは歯ぎしりのもとです。
一日の中でレラックスできる時間を持つようにしていきましょう。
歯ぎしりが気になる場合は、お気軽にご相談ください!